2012年12月4日火曜日

商用でも無料で利用可能なセキュリティソフト「JUSTインターネットセキュリティ」ってどうなの?

 今年(2012年)2月に発表された、「JUSTインターネットセキュリティ」。企業などでの商用利用も無料で使用でき、名のあるジャストシステムということもあり話題となった。

あれから10か月が経ち、実際「JUSTインターネットセキュリティ」はどうなのか?
第三評価機関ではレポートがなかったので、自分なりに調査した結果をここに残す。

まずは人柱として、インストールしてみた。



JUSTインターネットセキュリティのインストール

インストールは下記URLからダウンロード、64bit版と32bit版があるのでOSに合わせて落としてほしい。
http://www.just-security.com/

現在のファイル名は「jis1111_free_64.exe」(64bit版)となっており、おそらくjisに続く数字がバージョン情報ではないだろうか?

ダウンロードしたファイルはzip形式で圧縮されており、解凍後に下のような画面になる。



「・・・インストールを始める」をクリックし、進んでいくと「確認画面」、「同意画面」、「インストールフォルダの指定」が続き、「Yahooツールバーのインストール」画面が出てくる。デフォルトはONになっているが、必要ないのでOFFに。



セットアップが完了すると、一度再起動となる。



デスクトップ画面に作成された「JUSTインターネットセキュリティ」アイコンを開く。



「コンピューターの保護が十分ではありません」と出ている、「今すぐ問題を解決する」をクリックする。



ウイルス定義ファイルの更新が始まり、次にスキャンが実行される。このスキャンは50分ほどかかった。スキャン中は広告が表示された状態になるが、有料版では表示されないのだろう。



スキャン終了後の画面、スパイウェアらしきファイルが2件検出された。これは復元系ソフトウェアのファイルであり、ご検出だ。でもいきなり削除しちゃったのね!?
まぁ、バックアップあるからいいのですが・・・。



これで、めでたく保護された状態となった。



インストール後も画面右下に広告が度々表示される、商用で使えるのはありがたいのだが、これは結構うっとおしいかも。プレゼン中に出てきたらいやだなぁ~。



JUSTインターネットセキュリティの機能


ウイルス対策に加え、スパイウェア対策、ファイアウォール、フィッシング詐欺対策、個人情報保護、ゲームモードなどがある。他のセキュリティソフトでよくある、「迷惑メール対策」には対応していない。

ゲームモードは、プレゼンテーションやゲーム中などに、ウイルス検索や更新、通知表示などのメッセージをOFFにしてくれるもの。


また定義ファイルについては、ローカルのウイルス定義ファイルによるチェックとクラウドによる最新情報を使ったハイブリッドになっている。



JUSTインターネットセキュリティの「有料版」と「無料版」との違い

<無料版>
機能は有料版と変わらない、広告の表示、サポートはない、ユーザ登録の必要はなくインストール台数に制限はない

<有料版>(月額315円)
365日の電話・メールによるサポート、広告の非表示、ユーザ登録が必要、インストール台数は1台



JUSTインターネットセキュリティの信頼性

ジャストシステムはこれまで、セキュリティソフトとして「カスペルスキー」を販売していた。今年からは新たに「JUSTインターネットセキュリティ」を出してきたのだが、実は100%自社で運用しているわけでもない。

ジャストシステムは「ウイルス対策で使用するウイルス定義ファイルは、協力企業から供給を受けてユーザーに配信する。」としている。

問題はこの協力企業である、インストールされたファイル情報や、ググって調べてみると、どうやら中国のJiangminらしい。現在 Jiangmin KV Antivirus としてセキュリティソフトをだしている。

第三者評価機関にも現れないが、以前のレポートを見る限りでは、あまり検出率はよくない。
中国内では有名なソフトウェアであることから、中国内では評価が高いのかもしれないが。