2013年3月12日火曜日

電気ポットからお湯が出ない、自分で修理してみた

ポットの給湯時に異音、その後モーター音がしなくなった

給湯時のモーター音がしない


象印のCV-FY、内部が魔法瓶構造となっていて、一度お湯を沸かすとしばらく冷めない。
5年前に購入、当時は高かったと思うのだが、価格はよく覚えていない。

しかし、先日お湯が出なくなった。
じつは予兆があった、最近給湯時にモーターから異音がしていたのだ。そして先日とうとう給湯できなくなり、モーター音もしない。

正直高かったし、5年程度で壊れてもらっては困るのだ。
もちろん保証もなく、自分でなおすしかない。


電気ポットを分解、構造は単純

電気ポットは部品も少なく単純構造である。分解にとりかかるまえに、まずポットを冷ましておこう。

まずは上蓋から外そう、メーカーや機種によって異なるが、我が家のポットは後ろに上蓋ロック解除のコックがある。ここを押さえながら上蓋を上方向に外す。

給湯時のモーター音がしない、原因はポンプ内磁石の干渉



ポット内はカラにしておく、ゴミ取り用のネットキャップも外しておこう。
あとで本体を逆さまにするので、ビニールなどを敷いて作業を行う。

給湯時のモーター音がしない、原因はポンプ内磁石の干渉



この機種は、乾電池での動作(給湯)も可能である。電池もボックスごと取り外しておく。




ここからが本番、といっても構造は簡単なので、パソコンを分解するより簡単。
安定した場所でポットを逆さまにおいたら、まず裏側にある鉄板を外そう。赤丸のネジ1本だけで止まっている。




鉄板を外すと、さらにネジが2本。ネジは無くさないよう注意。




真ん中の白い台形のカバーは基盤がある。作業時に邪魔なのでこのカバーも外しておく、カバーはプラスチック製の爪4箇所で止まっているだけだ。

今回問題になっているポンプ(モーター)は写真の左上、黒い箇所だ。

給湯時のモーター音がしない、原因はポンプ内磁石の干渉



底面のプラスチック製カバーは、下のネジもとらないと外れない。




底カバーが外れたら、ポンプを取り外す。ポンプは基盤ケースに隠れているのでわかりにくいが、このネジ1本を外せばいい。





ポンプはポット内部と給湯口の2箇所のチューブがつながっている。これは簡単に手で抜くことができる。

ポンプ内部を確認するため、丸の3箇所のネジを外す(黄色は裏側)。

給湯時のモーター音がしない、原因はポンプ内磁石の干渉



ちなみにモーターはマブチモーターのようであるが、メーカー独自仕様となっているので入手は難しい。これが壊れたらアウトかな。





3箇所のネジを外すと、ポンプのカバーが外れ、ポンプの羽根が確認できる。
ここに汚れが付着して動作しないことも多いようだが、我が家は浄水器を使っていたためか、キレイな状態であった。

給湯時のモーター音がしない、原因はポンプ内磁石の干渉



この水を送る羽根の部分は、モーターと磁石でくっついているだけなので、手で外すことができる。
下の写真のグレー色の輪は、シリコンでできているOリングパッキンだ。このパッキンがダメになり、空気が抜けて給湯できないこともあるようだ。





給湯ができない原因は、磁石の干渉だった

さて、今回問題になっていた箇所がこの円形の磁石だ。赤丸の箇所にモーターの軸があるのだが、この軸が磁石と水平になっておらず、ポンプの羽根側のカバーと干渉をしていたらしい。

この軸は手で簡単に押しこめば調整できる、写真のように磁石の円盤と水平になるよう調整しておこう。

給湯時のモーター音がしない、原因はポンプ内磁石の干渉



あとは、上記と逆の順に組立てていけば作業完了。
勢いよく給湯が出来るようになった、やれやれ。